2014年11月5日心臓腫瘍による心タンポナーデ☆ひなの闘病記☆

 ひな(ゴールデン・レトリバー)雌
 2014年10月12日(日)12歳と約6ヶ月の生涯を閉じました。
 心臓に腫瘍(血管肉腫)ができ、腫瘍からの出血が原因で起こる心タンポナーデ(心臓と心臓を覆う心外膜の間に血液が溜まり、心臓を圧迫する状態。)を何度も繰り返し、何度も復活しましたが、とうとう亡くなってしまいました。
 亡くなったことをブログに載せることをためらっていましたが、私もひなが倒れてからネットで、同じゴールデンレトリバーが同じ病気になったサイトを見させて頂き勉強させて頂きました。病気が判り亡くなるまでの1ヶ月間、ひなと向き合ったことや、ひなに経験させてもらったことを参考にして頂ければと思い掲載することにしました。
9月8日(月)
 夕方いつも通り散歩に出かけ、帰ってきてから2時間後くらいに、伏せた状態でおしっこ漏らしてた。
 調子が悪くなった時は2Fで仕事をしていたため、その時どういう状態だったかは不明。
 急いでかかりつけの病院へ行こうとしましたが、25kgあるひなをぐったりした状態で抱えるのは難しく、布団に載せ二人で車に運びました。
 血液検査、レントゲン、エコー検査により、心嚢液が心嚢内に異常に貯留した状態で心臓を圧迫していた。
 処置は心嚢穿刺(心嚢内血液除去)です。
 今日の時点では、腫瘍は見つからず、溜まっていたものが、血液が主なのか水系かどうかはっきりしなかった。
 どちらにしても、定期的に抜く必要があり、抜いた状態でも心臓の動きが悪いため、「いつどうなるかわかりません」と言われた。
 長くていつまでですか?1ヶ月?2か月?とは聞けませんでした。
 心嚢液を抜いてもらったひなは、びっくりするぐらい元気になって、歩いて車まで行きました。
 そして心臓の動きを善くする薬と利尿剤をもらって帰る。
 胸水、腹水も溜まってないのに利尿剤はどうなの? 帰ってから疑問に思ってたのですが、初めてなことでよく解らずその薬を3日間与えた。
9月12日(金)
 かかりつけの病院へ、心嚢水の溜まり具合の検査です。
 エコー検査では、そんなに溜まってなかったので一安心。
 先日と同じ薬をもらって帰る。
9月14日(日)
 前日の夕方から嘔吐が止まらずぐったりした。
 かかりつけの病院は休日のため、8月に嘔吐でお世話になった設備も揃っていて、先生も沢山おられる病院へ。 歩くことが出来なかったので、布団で診察室まで二人で運ぶ。
 血液検査の結果、先生が「大変なことになってます」と言われ、腎臓の数値が測れないくらい上がってた。
 (窒素尿素BUN:140以上)(クレアニチンCRE:1.8)
 またエコー検査により、心嚢液が溜まってたため抜いてもらうことになりました。
 240cc抜いたとのこと、その血液がぞろっとしているため、腫瘍からの出血の可能性ありますとも言われた。
 これまで頂いてた薬は全て止め、新たに心臓の薬と吐き気予防の薬を頂く。
 腎臓の数値が上がったのは、利尿剤の副作用だと思った。
 こちらの病院は少し遠くなり、ひなに負担がかかるのですが、休日がなく、夜間診療もされてるので、今後こちらで見てもらうことにした。
 
 2014.09.15    少し元気に。
9月17日(水)
 腎臓の数値とエコーにて心嚢液の検査に
 数値結果は元に戻っており(奇跡)、心嚢液もあまり溜まってなかったので今日は抜かなくてよかった。
 しかし、エコーにより心臓に2cmくらいの腫瘍が見つかり決定的となる。
 心臓の腫瘍は血液が溜まってると見つけにくく、レントゲンでも判らないそうです。
 これまで毎月病院で、体重、心音、内臓の触診等をして頂いてたのですが、エコー検査は余程の時ぐらいしかやらなかった。
9月19日(金)
 朝ごはんを食べようとしなかったので午前中に一人で病院へ。
 車まではなんとか歩いてくれたが、病院では動かず看護士さんに布団で運んで頂いた。
 エコーにより心嚢液が溜まっていたので抜いてもらうが60ccしか抜けてない。
 今日の心嚢穿刺は苦労されたようで、何度も刺してしまいましたと謝られた。
 ひなが今までのようにぐったりとまでしてなかったので動いてしまったのかもしれません。
 先生から心タンポナーゼという非常に危険な状態ですと言われた。
 帰りは歩けるようになったのですが、帰ってから夕方までもうだめかというくらいぐったりとしていた。
 なのに夜ご飯は普通に食べた。(???涙を返して!)
9月22日(月)
 夕方、今日は薬が無くなったのでエコー検査も兼ねて病院へ
 心嚢液は、あまり溜まってなかったので次回に抜いて頂くことにしたのですが、車の中で動悸が激しくなり倒れた。
 また舌が紫色になってたので、心嚢液を抜いて頂くことにしました。(100cc)
 翌日の朝よりごはんが食べれるようになった。
 
 2014.09.22   ひなに寄り添うタッチ
9月25日(木)
 この日は、少し息が荒かったのですが、ひなが歩ける間にと思い家族写真を撮りました。
 この日が最後のひなとの写真になってしまいました。
 
 2014.09.25    ひなと最後の家族写真
9月26日(金)
 朝ごはんを食べなく、ぐったりしてたので午前中に今日は二人で布団で運び病院へ
 前回抜いてから4日目、そろそろ溜まっててもおかしくない頃。
 エコーにて心嚢液が溜まっていたので抜いてもらう。(440cc)危なかった
 先生から、楽にしてあげる提案も受けたが、やはり最後は家族が看取ってあげることが良いとも言われた。
 このあたりから、どうしてあげるのが一番良いのだろうと考えるようになった。
 長い間、痛い目に合わせたくないのですが、心嚢液が溜まっては抜くの繰り返し、これもきっと痛いはずなんです。
 ひなはどうしてほしいのでしょうか。 心嚢穿刺は痛いからもうやめてほしいか?
 出来るだけのことはしてあげて、最後は家でそして二人で看取ってあげたい。(こちらの勝手でしょうか?)
9月28日(日)
 夕方より口から少量の出血。
 1週間程前も出血したが数時間で止まったので様子を見ることに。
 夜ごはんも食べたのですが、その後も少しずつですが、口から出血が続いた。
 寝てると口に血が溜まって苦しくなるからすぐに起き上がる。
 だんだんと起きあがった状態が続いたため夜間診療が終わる12時ぎりぎりに行った。
 レントゲンでは、かなりの血が胃に溜まってるようで、胃の動きを良くして腸へ送り出さないと、水を飲むだけで吐いてしまうとのこと。
 止血と胃の動きをよくする注射2本打ってもらう。
 出血は翌日まで続き、ひなは寝ることが出来なかった。
9月29日(月)
 朝ごはんは食べなく、出血も止まらなかったため夕方病院へ
 エコー検査では、心臓に血液が溜まってたため抜いて頂いた。(400cc)
 また腫瘍の大きさが更に大きくなっていた。
 鼻からも出血し、血管肉腫(血管を囲む柔らかい支持組織から生じる癌の一種。)で末期状態ですと言われた。
 何を言われても覚悟は出来てるので動じませんでしたが、出血を止めてあげてほしい それだけでした。
 ステロイド注射(炎症を抑える)をしてもらう。
 この頃からだんだん歩けなくなってきました。
 トイレは、小さい頃は、家の中でもしてましたが、だんだんと外でするようになったため、どうしても庭へ行こうとする。
 リビングからウッドデッキを通って庭へ行けるのですが、その段差がきついようでよろめいてしまうので付きそうわないと危ない。
 段差を小さくしたり、スロープを置いたりしましたが、なんとか歩けたのはこの日から3日間程でした。
 庭まで行ってトイレを済ませると、力尽きて倒れてしまうんです。(夜中気になって何度も目が覚めた)
 その後は、布団に載せてリビングまで運びます。
 出血は翌日には止まりました。
10月2日(木)
 とうとう立てなくなってしまった。
 体を触ると足の筋肉がとても柔らかくなっていた。
 食べる量が少なくなってるから仕方ないのかもしれないが、薬の副作用もあるような気がする。
 とにかく食べさせようと、フードを変えたり、くだもの、犬用の缶詰め等いろいろ与えてみた。
 あとトイレをどうやってさせようかと、トイレシーツを引いていたのですが、どうしてもしてくれない。
 庭へ出して体を支えてあげてみたりしたが、息が荒くなり残念した。
 病院の先生は、「したくなったら寝た状態でもします。」と言われましたが、そんな簡単なものではないと思った。
 この日はさせることが出来なかった。
10月3日(金)
 朝、今日はなんとかトイレをさせようと、かわいそうだと思ったが、庭に運び寝かせた状態にした。
 すると、ほふく前進して少し移動しておしっこを2度しました。
 そんな状態でもする場所をこだわるようで、一生懸命前足を動かし進んでいくのです。
 その姿を見て涙が出てきました。(安堵と感動)
 早く気付いてやればよかった。
 
 2014.10.03   頑張っておしっこです。
10月4日(土)
 今日はいつも通りおしっこもし、そしてうんちも出来たのです。
 庭は、芝生ではないので、雨が降ったらどうしよう。
 夕方に薬がなくなるため病院へ。
 今日は、まだ落ち着いていたが、エコーにて心嚢液が溜まっていたので抜いてもらう。(200cc)
 ステロイド注射は、炎症を抑えるのではあるが、食欲が異常に出る場合があると聞かされた。
 ひなはまさに、それに当てはまっていました。
 ごはんや、おやつを上げるときは、起き上がりますが、それ以外は横になったままでした。
 だんだんと異常なくらい食欲が出て、この病気でこんなに食欲があるはずがないと怖くなった。
 ステロイド注射はもういいと思いました。
 
 2,014.10.04    かあちゃんありがとう。
10月7日(火)
 今日は、朝から少し口からの出血がありましたが、数時間で収まりました。
 窓際に布団を移動させ、日向ぼっこをさせてあげた。
 ひなの写真はこの日が最後となってしまいました。
 
 2014.10.07   最後のツーショット
10月12日(日)お別れの日
 朝ごはんの後から、口から少し出血があるようで、足をよく舐めていた。
 昼から息が荒くなり横たわったので病院へ
 行く途中で見たとき、歯茎が白くなりかけていたので、いつもと様子が違っていてとても厳しい状態だと思った。
 病院に到着し、緊急のためすぐに見て頂いたのですが、心臓にたまってる血を抜いても危ない状態だし、何もしなければ ・・・ と言われた。
 難しい選択でしたが、抜いて頂くことにしました。
 途中で亡くなるかもしれませんが、それでもお願いしました。
 「処置が終わりました」と呼ばれてひなを見て「あ~生きてた」って安心はしましたが、状態は良くありませんでした。
 車で帰る途中、ひなを見ても横たわったまま どうか家まで頑張ってと願いつつ急いで帰った。
 家に着き、ひなを部屋に入れて間もなくすると、息が荒くなり、だんだん間隔があき、痰が詰まったように苦しそうに。
 見てるのがとても辛く「もう頑張らなくていいよ」と言ってあげた。
 その後、息が止まりました。
 その間5分くらいだったのでしょうか。
 「やっと楽になったね」と安堵しましたが、寂しさがこみ上げてきて 涙 涙
 本当に家まで頑張ってくれて、望んでた通りに二人で看取ることができました。
 ひなは最後まで良い子でした。
 ひな ありがとう。
 ひな 我が家で幸せでしたか?
3週間経った今でも、ひなを思い出した時に涙が出てしまいます。
 また知り合いの方と出会って、ひなの話をしても泣けてきます。
 タッチは居ますが、ひなの穴は埋まりませんね。

















